不動産を購入する際には、自身の年収を踏まえた予算をたてることが大切です。
しかし、金額が大きすぎていまいち適切な予算がわからないという方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、所沢市内で不動産の購入を検討している方に向けて、不動産の購入に必要な予算の目安や、予算をたてる際に重要な「返済比率」という言葉についてご紹介していきます。
世帯年収をもとに購入不動産の予算を考えよう
購入不動産の予算を知るひとつの目安として「年収倍率」という考え方があります。
これは、「不動産の購入価格が買主の年収の何倍にあたるか」というものです。
年収倍率を5倍以内におさめるのが、一般的な不動産購入の際の予算目安とされています。
つまり、世帯年収が600万円の方であれば、不動産購入にかかる費用は3,000万円以内におさめるのが理想ということです。
しかし、近年は住宅ローンの超低金利期が続いているため、実際は年収倍率が「5倍から7倍程度」が予算としての目安となっています。
エリア別の平均値を見ると、所沢市のある首都圏は7.5倍と高い数値になっているのが特徴です。
また、年収倍率だけでなく、「用意できる頭金と借入可能額」がどの程度になるのかも知っておく必要があります。
頭金とは、不動産購入時に現金で用意できる自己資金のこと。
頭金が多いほど住宅ローンの返済は楽になりますが、「事故や急な出費など非常時への備え」「将来の子どもの学費」などは手元に残しておくようにしましょう。
住宅ローンの借入可能額については「返済比率」がポイントになりますが、それについては次項でご説明します。
返済比率とは？年収と返済額から考える適切な不動産購入額
「返済比率」とは、「年収に対する年間返済額が何パーセントを占めているか」という数値のことで、「年間の返済額÷額面年収×100」で求めることができます。
つまり、額面年収500万円の方が年間150万円を返済する住宅ローンを組んだ場合、返済比率は「150万÷500万×100」で30パーセントです。
そして、この返済比率は住宅ローン借入時の審査で厳しくチェックされることになります。
借入先の金融機関によっても基準が異なりますが、一般的な返済比率の目安はおおよそ30パーセントから35パーセントほど。
この返済比率は借入可能額の目安を知るために必要なだけでなく、無理のない返済額の目安を知るためにも大切な基準となります。
